[11日 ロイター] – 米アルファベット子会社グーグルは、人工知能(AI)システムの学習目的で膨大な個人情報や著作権のある素材を不正に利用した――。数百万人のインターネット利用者と著作権者を代表して8人の市民が11日、こう主張してサンフランシスコの連邦地裁にグーグルを提訴した。

訴状では、グーグルがさまざまなウェブサイトからデータを収集した行為は、ネット利用者や著作権者のプライバシーや所有権を侵害しているとの見解が示された。

原告側弁護士のライアン・クラークソン氏は「インターネットや私たちの創作物、家族や子どもたちの写真、個性の表現はオンライン上で共有されている以上、グーグルの所有物ではない」と述べた。

クラークソン氏の事務所は6月に、マイクロソフトが出資する新興企業オープンAIに対しても同様の訴訟を起こしている。

グーグル側は今回の訴訟に関するコメント要請に回答がなかった。