[ロンドン 13日 ロイター] – 米非営利団体ロッキー・マウンテン・インスティテュート(RMI)が13日に公表した調査報告書によると、世界の電源に占める風力と太陽光の割合が2030年までに3分の1を突破する見込みで、気候変動目標の達成に必要なレベルをクリアできる可能性があるという。
報告書は、米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が立ち上げた「ベゾス・アース・ファンド」との共同で作成された。
11─12月にドバイで開かれる国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)を統括するスルタン・ジャベル氏は今年、温室効果ガス排出抑制と15年のパリ協定で設定された目標達成を後押しするため、30年までに再生可能エネルギーによる発電を3倍に増やすよう求めた。
報告書は、風力・太陽光発電の急拡大により世界の電源に占める割合は現状の12%から少なくとも33%に上昇し、化石燃料電源の減少と電気料金低下につながると予想。
また、より多くの事業展開と「規模の経済」改善に伴い、既に最も安価な電源となっている太陽光発電のコストは、現在の1メガワット時当たり約40ドルから同20ドルまで低下すると見通した。