[モスクワ 19日 ロイター] – ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者エフゲニー・プリゴジン氏がベラルーシでワグネルの兵士を歓迎し、ウクライナの戦争にはもはや参加しないと伝えている様子が映った動画がテレグラムに投稿された。
動画にはプリゴジン氏と似た声で「ベラルーシにようこそ」と兵士を歓迎し、「ロシアのためによくやってくれた。前線で起きていることは不名誉なことで、われわれが関与する必要はない」と述べている様子が映っている。
夜間に録画されているため、プリゴジン氏の横顔らしきものしか確認できない。プリゴジン氏の広報サービスによって再投稿されているが、ロイターは真偽について確認できていない。
プリゴジン氏は6月23日にロシアで起きたワグネルの武装蜂起を主導。蜂起収束後、ベラルーシに出国したとされれているが、翌24日にロシア南部ロストフナドヌーを後にする姿を確認されたのを最後に所在は不明となっている。
ベラルーシのルカシェンコ大統領は今月初旬、プリゴジン氏はもはやベラルーシにいないと述べていた。
プリゴジン氏とみられる人物はさらに、ベラルーシ軍を訓練し、「アフリカへの新たな旅」に向け戦力を蓄えるようと兵士らに指示。その上で「汚名を着せられることはないと確信できるときが来れば、ウクライナでの特別軍事作戦に戻ることになるだろう」と述べた。
また、ワグネル創設に寄与したドミトリー・ウトキン氏とみられる人物が「これが終わりではない。間もなく実行される世界最大の仕事の始まりに過ぎない」とした後、英語で「地獄へようこそ」と述べた。