[東京 15日 ロイター] – 内閣府が15日発表した実質国内総生産(GDP)1次速報によると、4―6月期の成長率は前期比1.5%、年率換算で6.0%のプラス成長だった。3四半期連続のプラスで、市場の事前予想を上回る成長となった。
ロイターが民間調査機関18社を対象にまとめた予測中央値は、前期比0.8%増、年率換算3.1%増だった。
GDPの過半を占める個人消費は前期比0.5%減で、3四半期ぶりにマイナスに転じた。
個人消費とともに内需の柱となる企業の設備投資は同0.03%増と、2四半期連続プラス。
民間住宅投資は1.9%増で3四半期連続プラス。公共投資は1.2%増で5四半期連続プラスとなった。
GDP全体に占める内需寄与度はマイナス0.3%、外需寄与度はプラス1.8%だった。輸出は3.2%増と2四半期ぶりプラス、輸入は4.3%減で3四半期連続マイナスだった。
現時点で7―9月期もプラス成長となる予想だが、伸びは鈍化する見通し。日本経済研究センターが実施したESPフォーキャスト8月調査(回答期間7月27日─8月3日)では、7―9月期の実質経済成長率(前期比年率)は0.93%の見込みとなっている。
(杉山健太郎 編集:田中志保)