[パリ 28日 ロイター] – マクロン仏大統領は28日、 西アフリカのニジェールで7月にクーデターを起こした軍部隊が仏大使に国外退去を命じたことについて、大使はニジェールにとどまると表明した。外交官向けのスピーチで述べた。
軍部隊は25日、駐ニジェール仏大使に48時間以内の国外退去を命じたと明らかにした。追放理由について、フランス政府による「ニジェールの国益に反する」行為に対する措置と説明した。
マクロン氏は、追放されたニジェールのバズム大統領に対する支持を改めて強調。辞任を拒否しているバズム大統領の勇気や、非合法な当局による圧力にもかかわらず現地にとどまっている仏大使を称賛した。
また、欧米の一部からバズム大統領を見限るべきだとの声が上がっていることについて「われわれは暴動を実行した者たちを認めない。辞任を拒否している大統領を支持し、関与し続ける」との姿勢を示した。
西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、ニジェールのクーデーター指導者と交渉しようとしており、外交的な努力が失敗した場合には軍事介入して秩序を回復する用意があるとしている。