【ロンドン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は16日、ソフトバンクグループ(SBG)が、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した米オープンAIを含め、AI分野に数百億ドル(数兆円)の投資を検討していると報じた。傘下の英半導体設計大手アームの米株式市場への上場で得た資金を使う意向という。

ソフトバンクG、反転攻勢へ 傘下英アーム上場、AI投資強化

 同紙によると、SBGはオープンAIと幅広い分野での戦略提携も視野に入れている。一方で、オープンAIと競合する企業への大型投資も検討。英半導体メーカーのグラフコアの買収にも関心を示しているという。

 SBGの孫正義会長兼社長はこれまで、オープンAIにとって日本で最大の協業先になるのは「(SBG傘下の)ソフトバンクやZホールディングスだ」と強調。オープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)と緊密に連絡を取り合っていると明らかにしていた。