【ソウル時事】高級腕時計にブランド品のバッグ―。韓国統一省は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記一族が、年間数億～数十億ウォン（数千万～数億円）相当をぜいたく品の購入に使っているとの分析結果を明らかにした。ぜいたく品の輸入は国連安保理決議で禁じられているが、在外公館などを通じて持ち込まれているという。
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統一省関係者によると、正恩氏は９月にロシアを訪れた際、スイスの名門時計ブランド「ＩＷＣ」の高級腕時計を着用。同行した妹の金与正党副部長は、フランスのファッションブランド「ディオール」のバッグを持っており、韓国メディアは価格が１０００万ウォン（約１００万円）ほどだと報じている。「ジュエ」さんとされる娘も３月、ディオールのコートを着ていた。
欧州の在外公館から送られたカタログを参考に、正恩氏の秘書室などが購入する物品を選定。中国、ロシアといった友好国や欧州で勤務する外交官らが、北朝鮮に送っているとみられるという。
統一省関係者は、金一族は表舞台での活動の際、「国民の視線を気にせずにぜいたく品を誇示している」と指摘。「国民の生活を顧み、非核化の道に出てきてほしい」と話した。
