【ベイルートAFP時事】レバノンの裁判所は、日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告に対し、2019年に日本から逃亡して以降住んでいるベイルートの豪邸から退去するよう命じた。司法当局者が28日、明らかにした。同被告は上訴した。
ゴーン被告、逃亡先で裁判開始 日産などに1470億円賠償請求―レバノン
16日付の決定によると、ゴーン被告と妻は1カ月以内に物件を明け渡さなければならない。邸宅は約1900万ドル(約28億5000万円)の価値があるとされ、所有する投資会社が「私有物件に不法侵入し、法的根拠を欠いたまま居住している」として、ゴーン被告を訴えていた。
ゴーン被告は、投資会社は日産の系列会社だと指摘した上で、「物件は自分の住居として購入され、日産との間で居住権を認める署名入りの合意文書がある」と主張していた。