【ソウル時事】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)の金奎顕院長は26日、尹錫悦大統領に辞表を提出し、受理された。国情院の第1次長と第2次長の幹部2人も辞任した。大統領府が発表した。北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げで南北間の緊張が高まっており、尹氏は後任院長の任命を急ぐ見通しだ。
国情院は北朝鮮や安全保障などに関する情報収集や分析を担う。尹氏は、第1次長と第2次長の後任を任命し、第1次長に国情院長の職務代行を任せた。
外交官出身の金氏は昨年5月の尹政権発足当初から国情院長を務めてきた。大統領府は「最高の安保・情報機関としての国情院の地位を再確立し、友好国の情報機関との協力を構築するために努力した」と評価した。
韓国メディアは、辞任を「電撃的」と驚きをもって報じた。聯合ニュースなどは、国情院内で人事問題があり、その責任を問う「更迭の性格を帯びる」との見方を伝えた。