▽自民 大野泰正参院議員の関係先を捜索 政治資金問題 東京地検<NHK>2023年12月28日 9時43分
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いで安倍派からおよそ5000万円のキックバックを受けていたとみられる大野泰正参議院議員の関係先の捜索に乗り出しました。特捜部は議員側の認識など詳しい経緯について実態解明を進めるものとみられます。
捜索に乗り出したのは東京・千代田区にある自民党の大野泰正参議院議員の議員宿舎で、午前9時すぎ、東京地検特捜部の係官数人が宿舎に向かいました。
自民党の安倍派「清和政策研究会」では、所属議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分の収入を議員側にキックバックし、その分を派閥の政治資金収支報告書にパーティーの収入として記載しない運用が組織的に行われた疑いがあり、特捜部は今月19日、政治資金規正法違反の疑いで安倍派の事務所を捜索したほか、27日は、安倍派から4000万円を超えるキックバックを受けていたとみられる池田佳隆衆議院議員の事務所などを捜索しました。
関係者によりますと安倍派では大半の所属議員側にパーティー収入の一部がキックバックされていましたが、大野議員側は、去年までの5年間でおよそ5000万円のキックバックを受け、議員側の政治団体が収支報告書に収入として記載していない疑いがあるということです。
大野議員は参議院岐阜選挙区選出で当選2回。
自民党の副総裁や衆議院議長を務めた大野伴睦氏の孫で、2016年8月から翌年8月まで国土交通政務官を務めました。
関係者によりますと大野議員はすでに、特捜部の任意の事情聴取を受けていて、特捜部は、捜索で押収した資料を分析するなどして、議員側の認識など詳しい経緯について実態解明を進めるものとみられます。
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