- トランプ氏、中国との合意でカナダは「ひどい誤りを犯している」
- トランプ氏がどの程度の合意を問題視するのかは現時点で不明

Kate Sullivan、Josh Wingrove、Laura Dhillon Kane
トランプ米大統領は、カナダが中国と貿易協定を締結した場合、対米輸出の全品目に100%の関税を課すと警告した。米国とカナダとの緊張は一段と高まっている。
トランプ氏は、カナダのカーニー首相を「カーニー知事」と呼び、中国からのビジネス拡大、とりわけ中国製電気自動車(EV)の輸入拡大を認める最近の合意について、「ひどい誤りを犯している」と述べた。トランプ氏はこれまで、カナダは米国の51番目の州になるべきだとの持論を展開し、挑発を繰り返している。
トランプ氏はSNSへの投稿で、「中国はカナダを生きたまま食い尽くし、企業や社会構造、生活様式を破壊するだろう」と主張。「カナダが中国とディールを結べば、米国に入ってくる全てのカナダ製品に直ちに100%の関税が課される」と記した。
中国とカナダは先週、一部の貿易障壁を引き下げ関係を再構築することで合意。これはカナダ外交の転換、そしてトランプ氏の通商路線と足並みをそろえるのをやめることを示唆する。
カーニー政権のカナダ・米国貿易担当相を務めるドミニク・ルブラン氏はSNSで、カナダは中国との自由貿易協定(FTA)を追求していないと指摘。「今回達成されたのは幾つかの重要な関税問題の解決に過ぎない」と述べた。

合意署名からほどなくして、カーニー氏は世界経済フォーラム(WEF)年次会議(ダボス会議)で強い口調で演説を行い、大国による威圧を戒めた。名指しは避けたものの、トランプ氏の外交姿勢を暗に非難した形だ。
これに対しトランプ氏は、米国はカナダに防衛と安全保障を提供しており、もっと感謝されるべきだと主張。「カナダは米国のおかげで生きている」と述べたが、カーニー氏はこの主張に反論している。トランプ氏はまた、「平和評議会」へのカナダ招待を撤回。カーニー氏が原則合意してから1週間後のことだった。
カナダと中国との取引に関して、トランプ氏がどの程度の合意を問題視するのかは現時点では不明だ。1月に入り結ばれた合意は、農業とEVに重点を置いた限定的な内容にとどまる。ホワイトハウスからはこれまでコメントを得られていない。
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原題:Trump Threatens 100% Tariffs on Canada If It Does China Deal (3)(抜粋)
