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「伸長した」バリュエーション、危機前の局面を連想させる
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一部クレジットサイクルは終盤に差し掛かる
世界的に金融システムへの脅威は高まりつつあると、国際通貨基金(IMF)が警告。リスクの高い資産価格が急上昇しており、過去の世界金融危機前夜を連想させると指摘した。
IMFは18日、最新の世界金融安定報告で、世界的な金融安定への下向きリスクは過去6カ月間に「幾分か」高まったと分析。「極度に低い金利とボラティリティーが続いた過去数年に蓄積された金融のぜい弱性は、今後の道のりを浮き沈みの激しいものにし、成長をリスクにさらす恐れがある」と記した。
2月に市場を揺るがした相場急落による大きな混乱はなかったという事実に投資家は「安心し過ぎてはならない」と、IMFは指摘。「リスクの高い資産のバリュエーションはなお伸長した状態にあり、一部クレジットサイクルは終盤に差し掛かる中、危機以前の局面を連想させる」とし、「市場は金融状況の著しい引き締まりにさらされ、リスクプレミアムの急激な巻き戻しやリスク資産のリプライシングにつながる可能性がある」と説明した。
IMFによれば、各種の資産クラス全般的に価格は泡立っている。株価は世界的にファンダメンタルズと比べて高く、特に米国で顕著だと指摘。社債のバリュエーションも高く、格付けの低い企業によるレバレッジドローン需要に過熱の兆しが見られると続けた。
原題:Rising Risk Appetite Recalls Pre-Crisis Exuberance, IMF Warns(抜粋)