北朝鮮の金革哲・国務委員会米国担当特別代表=2月21日、ハノイ(EPA時事)

 【ソウル時事】31日付の韓国紙・朝鮮日報は、ハノイでの2回目の米朝首脳会談で実務交渉を担当した北朝鮮の金革哲・国務委員会米国担当特別代表らが決裂の責任を問われ、処刑されたと報じた。対米協議を統括していた金英哲朝鮮労働党副委員長(党統一戦線部長)は「強制労役と思想教育」を受けており、金正恩党委員長の妹の金与正党中央委員会第1副部長も「謹慎中」とされる。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正党中央委員会第1副部長=3月2日、ハノイ(AFP時事)

 この報道について北朝鮮関係筋は「国営メディアでは、金革哲氏が処刑されたという報道はこれまでのところない」と述べる一方で、「与正氏は最近、報道に登場していない」と語った。