【フランクフルト時事】ドイツ連邦統計局が14日発表した2019年4~6月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済みで前期比0.1%減だった。輸出の減速が主因で、マイナス成長は3四半期ぶり。ドイツの強みである自動車や機械などの輸出に米中貿易摩擦の影響が及んだもようだ。

 ドイツ経済は18年秋からの排ガス・燃費検査の強化に伴う自動車販売の一時的な低迷が響き、同年7~9月期に0.1%減と3年半ぶりにマイナス成長となっていたが、19年1~3月期には0.4%増まで回復していた。一方で6月の輸出額は前年同月比8.0%減と、既に足元では輸出の落ち込みが目立っていた。