米国の新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ１９）による死者数が累計15万人に迫っている。フロリダ州は29日発表した新たな死者数が216人と、２日連続で過去最多を更新した。同州の入院患者は582人増えて累計２万5499人となり、感染者は前日比で2.1％増えたと、28日までの集計データを基に衛生当局が報告した。
アリゾナ州では感染者数の伸びが1.4％で過去７日間の平均を下回ったが、検査の陽性率は22.3％と、前日の16.7％から大きく上昇した。
新型コロナワクチンの開発で提携している仏サノフィと英グラクソ・スミスクラインは、英国にワクチン最大6000万回分を供給することで合意した。サノフィの発表によると、両社は米国や欧州連合（ＥＵ）、国際組織へのワクチン販売に向けても協議を進めている。
ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースの集計データによると、世界の新型コロナ感染者は1680万人を超え、死者は66万2000人を上回った。
ガンビアのトゥーレイ副大統領（65）が新型コロナに感染したことを受け、バロウ大統領は29日に２週間の自主隔離を開始したと明らかにした。大統領報道官は電話取材に対し、バロウ大統領自身がコロナ検査を受けたかについては話せないと電話で回答した。
感染拡大を防ぐ目的のマスク着用を拒んできた米共和党のゴーマート議員（テキサス州選出）の新型コロナ陽性が判明したと、米政治専門紙ポリティコが報道。同議員はトランプ大統領とテキサス州行きのフライトに搭乗する予定だったが、その前にホワイトハウスで受けた検査で陽性が分かったと、匿名の関係者らの話として報じた。
英国で黒人、アジア系その他のマイノリティーの間でＣＯＶＩＤ１９が重症化するリスクが高いのはなぜかを調べる研究に、英政府は200万ポンド（約２億7200万円）余りの資金援助を行う。
新型コロナ流行地の一つであるテキサス州南部ではハリケーン「ハナ」の被害で30万余りの世帯・企業が停電となったが、感染防止ガイドラインや洪水が災いし、復旧作業が難航している。リオグランデ・バレー地域では顧客の一部が現在も停電に見舞われ、８月２日まで復旧しない可能性があると、アメリカン・エレクトリック・パワーは明らかにした。
タイの内閣は緊急事態宣言を１カ月延長し８月31日までとしたと、政府報道官が明らかにした。
中国では28日の新型コロナの新規感染症例が101件だった。新疆ウイグル自治区で89件、遼寧省で８件、北京で１件が報告された。残りは流入症例だった。
茂木敏充外相と中国の王毅外相は電話会談を開き、往来再開に向けた調整の早期実施を確認した。日本外務省が発表した。
ベトナム政府は、ハノイやホーチミンを含む都市部および地方での感染が再拡大するリスクが高まっているとの警告をウェブサイトに掲載した。観光地ダナンを多くの人が訪れたことで感染が広がる恐れがあるとみている。保健省が28日遅くに２人に感染が疑われると発表したことを受けて、ホーチミンの１軒のホテルが封鎖され、館内の消毒作業が行われたと、Ｖｎエクスプレスが報じた。
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原題：Florida Has Record Deaths; U.S. Nears 150,000 Toll: Virus Update（抜粋）
