米民主党穏健派の上院議員、詳細判明まで立場保留－予算委計画巡り＜ロイター日本語版＞2021年7月15日 6:52 JST

米民主党穏健派のマンチン、テスター両上院議員は14日、米上院予算委員会の民主党メンバーが前日遅くに合意した３兆5000億ドル（約385兆円）規模の支出・税制計画について、まだ支持していないと表明した。与野党50議席ずつの上院で同計画の行方は不透明になっている。

　　マンチン議員は、詳細が分かれば計画を精査することに「オープンだ」と述べた。一方、テスター議員は「規模が大きい」計画だとした上で、「適切に支出され、適切な期間に資金が使われるなら、私は懸念しない」と語った。

　　マンチン、テスター両議員は共に、提案にコミットする前に詳細を確認する姿勢を示した。両議員はバイデン大統領の経済政策課題の主要部分を担う法案可決の鍵を握る。

　　一方、バイデン大統領は14日、記者団に対し、自身が掲げる社会・経済政策課題について「われわれはこれを成し遂げる」と述べた。ただ上院予算委の民主党メンバーが公表した提案を支持するかどうかについて、大統領自身は立場を明らかにしていない。

　　ペロシ下院議長は予算委民主党の提案について書簡で、気候変動対策など下院民主党の多くの最優先課題が盛り込まれているとし、「米国民にとっての勝利」だと指摘した。