バイデン大統領、ウクライナ向け緊急支援330億ドルを議会に要求＜bloomberg日本語版＞2022年4月29日 2:31 JST

バイデン米大統領は議会に対し、ウクライナへの軍事、経済、人道支援として総額330億ドル（約４兆3000億円）の緊急資金を議会に要求した。ロシア富裕層の資産を差し押さえ、売却するための権限も求めた。

　　バイデン氏は28日、議会への要求に関してホワイトハウスで演説。「ウクライナと、自由を求める同国の戦いを支援するためこの法案が必要だ」とし、「兵器と資金、弾薬を提供し、こうした支援でウクライナの人々の勇気と犠牲を意義あるものにしなければならない」と述べた。

　　事情に詳しい政権高官が発表前に明らかにしたところによると、緊急資金には軍事・安全保障支援に204億ドル、経済支援に85億ドル、人道支援と世界の食糧安全保障向けの30億ドルが含まれる。同高官は匿名で語った。

　　ホワイトハウスの複数の当局者は今回の資金について、現会計年度末となる９月30日までのウクライナ関連費用をカバーすることになると説明した。

　　バイデン大統領はこのほか、政権としてプーチン大統領に近いロシア富裕層の資産を差し押さえ、売却できるようにするための新たな権限を議会に求めた。