2022年6月に設置が完了した海洋プラットフォーム(第13基)=(防衛省提供)
2022年6月に設置が完了した海洋プラットフォーム(第13基)=(防衛省提供)

外務省は20日、中国が一方的にガス田開発を進める東シナ海の日中中間線の西側で5月に構造物設置に向けた動きが確認された地点で、海洋プラットホームの設置が完了したことを海上自衛隊が確認したと発表した。ガス田を掘削する態勢が整ったとみられる。

外務省の船越健裕アジア大洋州局長は同日、在日本中国大使館の楊宇公使に強く抗議した。その上で、日中両政府による東シナ海資源開発に関する平成20年の合意に基づき、交渉再開に早期に応じるよう改めて強く求めた。

今回海洋プラットホームが確認された地点では、5月20日に海自が設置に向けた動きを確認。これとは別に6月17日にも構造物の土台を運搬する動きが確認されている。政府はいずれについても中国側に抗議していた。日中中間線の西側で確認された中国側の構造物は計18基に上っている。