[ベルリン 27日 ロイター] – ロシアと欧州を結ぶ主要パイプライン「ノルドストリーム1」によるガス供給量が27日、容量の20%まで低下した。連邦ネットワーク庁のミュラー長官は、配給制の導入を避けるためにガスの節約を訴えた。

ミュラー氏は独公共放送ドイチュラントフンクに対し、ガスに関する緊急計画の第3段階の発令を回避することは依然として可能との見方を示した。しかしそのためには産業界と家計がガスの使用量を減らす必要があると述べた。

パイプライン管理会社ガスケードのデータによると、ノルドストリーム1によるガス供給量は128万立方メートル時と最大容量の約20%にとどまる。

ドイツのガス・電力会社ウニパーもロシアのガスプロムから合意した量の20%しか供給されていないとしている。

ドイツは現在、3段階の緊急ガス計画のうち第2段階に入っている。配給制が避けられなくなれば第3段階に移行する。

ミューラー氏は、ガス不足が差し迫っているかについて「供給量が20%のままで、今後数日から数週間以内に貯蔵施設を増やすことができれば、第3段階の前提条件となる物理的なガス不足にはならない」と指摘した。