[ワシントン 14日 ロイター] – 米連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省(DHS)は、先週行ったトランプ前大統領邸宅の家宅捜索を受けて、各法執行機関に対する脅迫が増加していると警告した。

DHSはロイターに、12日に通達を送付したことを確認したが、内容は明らかにしなかった。CNN、NBCおよびCBSは内容を報じている。

CBSによると、通達は「フロリダ州パームビーチのトランプ氏宅の捜索以後、連邦法執行機関と、規模は小さいが他の法執行機関・政府当局者に対する脅迫が増加していることをFBIとDHSは認識している」と述べた。

「FBI本部前に『汚い爆弾(ダーティーボム)』を仕掛けたり、『内戦』や『武装反乱』を呼び掛けたりする」ケースがあったとしている。大半の脅迫はオンラインで行われているという。

一部のトランプ氏支持者らはFBIをナチスドイツ時代のゲシュタポ(秘密国家警察)になぞらえたり、政治的意図を持つと批判したりしている。

11日には、オハイオ州シンシナティのFBI本部に武装して侵入しようとした男が警察に射殺されている。

FBIは14日、通達の存在の確認を控えながらも、「法執行機関に対する暴力や、暴力の脅迫に常に関心を持っている」と言明した。