[キーウ(キエフ) 21日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、今月24日の同国の独立記念日を控えて、国民に警戒を呼びかけた。ロシア軍が「特に醜悪な」攻撃を仕掛ける可能性があると指摘している。

大統領は20日夜に公開した動画で「ロシアが今週、特に醜悪なことを仕掛ける可能性を全員が意識すべきだ」と発言。独立記念日を控え、ロシアが不安を煽ることを許してはならないと述べた。

ウクライナ第2の都市ハリコフでは、24日を終日外出禁止とする。ハリコフはロシアによる砲撃が相次いでおり、午後10時から午前6時まで外出が禁止されている。ハリコフ州のオレフ・シネグボフ知事が明らかにした。

ゼレンスキー大統領は2014年にロシアが併合した南部クリミアで最近、爆発が相次いでいることについて「(ロシアによる)クリミアの占領は一時的なもので、ウクライナがクリミアを取り戻すと文字通り感じることができるだろう」と発言した。

クリミア半島では20日午前、ロシアの黒海艦隊の司令部付近の建物が無人機で攻撃された。無人機は司令部の上空で撃墜され、建物の屋根に墜落したという。ロシア政府が指名した地元当局者が明らかにした。