【ワシントン時事】米司法省は26日、南部フロリダ州のトランプ前大統領の邸宅「マールアラーゴ」に対する家宅捜索の根拠を詳述する「宣誓供述書」を一部黒塗りで公開した。それによると、国立公文書記録管理局が1月に邸宅から回収した文書に、184件の機密が含まれていたことが分かった。
宣誓供述書は、連邦捜査局(FBI)が捜索令状を請求する際に裁判所に提出した文書。FBIは未回収の機密文書が残されているとみて、家宅捜索に踏み切った。
継続中の捜査の背景が明らかになるのは極めて異例。38ページにわたる宣誓供述書によると、1月に回収した文書には25件の「最高機密」が含まれていた。184件の一部には、他国と共有できない情報や、諜報(ちょうほう)活動に関する分類記号が付いており、「このレベルの機密指定文書は通常、国防情報を含む」と指摘している。
このほか、トランプ氏の手書きとみられるメモなども見つかった。