[パリ/ベルリン 13日 ロイター] – フランスのガス供給会社GRTガスは13日、モーゼル県にあるパイプライン経由で、初めてドイツにガスを直接供給したと明らかにした。供給は両国が締結した契約に基づいたもので、現在のエネルギー供給問題に対処していくことを目指す。
フランスはまず、同ガス送管経由で日量31ギガワット時(GWh)を供給する。最大供給能力は同100ギガワットGWh。
フランスは、大半のガスをノルウェーからの液化天然ガス(LNG)輸送で調達しているため、近隣の東側諸国より、ロシア産ガスの輸入が少ない。
ドイツのハーベック経済・気候保護相は、この報道を歓迎し、「これは欧州が連携していく上で、良好かつ重要な兆し」と述べた。
このガスパイプラインから最大能力でガス供給を受けても、ドイツの日量消費の2%未満だが、ドイツが代替供給先を模索し、業界の存続を目指す中、フランスからの直接供給は待ち望まれていた。