[東京 2日 ロイター] – ソニーグループは2日、十時裕樹副社長兼最高財務責任者(CFO)が社長兼最高執行責任者(COO)兼CFOに就任する人事を発表した。グループ経営体制の強化が狙い。吉田憲一郎会長兼社長は代表権のある会長となり、最高経営責任者(CEO)を兼務する。4月1日付。

十時氏は1987年にソニー(現ソニーG)に入社し、ソニー銀行の代表取締役などを経て20年6月からソニーの副社長兼CFOを務めている。

吉田氏は公表資料で十時氏の昇格について、グループの価値創造に向けて適切な資本配分や事業間連携、ポートフォリオマネジメントを実行するために決めたと説明。十時氏は「顧客に選ばれ、社員を元気にし、優秀な人材を集め、企業価値を高め、社会に還元するポジティブスパイラルを生み出していきたい」とコメントした。