- ウィトコフ、クシュナー両氏が現地入りへ、バンス氏は未定
- イランのアラグチ外相、歴訪は同盟国との協調が目的と投稿
トランプ米大統領は、イランとの協議のためにパキスタンに特使2人を派遣する。一方のイランは、和平交渉再開の見通しにはより慎重な姿勢だ。
ホワイトハウスのレビット報道官は24日、FOXニュースのインタビューで、ウィトコフ特使とトランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が今週末の協議に参加する予定だと明らかにした。両氏は25日に出発する予定だという。
米紙ニューヨーク・タイムズは複数のイラン当局者の話として、同国のアラグチ外相が、イスラマバードでウィトコフ氏およびクシュナー氏と会談見通しだと報じた。同外相は、米国の和平提案に対する書面での回答を提示する意向だという。

アラグチ外相はパキスタンを訪問する予定だが、米国との協議に応じる意向は公には示していない。イランの準国営メディアであるタスニム通信はこれに先立ち、同外相の訪問中に米国との協議は設定されていないと報じていた。
アラグチ氏自身は、パキスタン訪問の目的は「同盟国との間で二国間問題における緊密な協調を図り、地域の発展について意見を交換する」ことにあると、ソーシャルメディアに投稿していた。
一方でレビット報道官は、イラン側が新たな協議の設定に向けて米国に接触してきたと主張。「生産的な協議となり、合意に向けて前進することを期待している」と述べた。
米交渉団を率いるバンス副大統領は、現時点でパキスタンに向かう予定はないという。
レビット氏は「必要であれば、全員がパキスタンに飛べるよう待機する」と語り、「大統領はウィトコフ氏とクシュナー氏を派遣し、相手の出方を見極める」と説明した。
事情に詳しい複数のパキスタン当局者は、米・イラン和平協議の第2ラウンドは行われる見通しだと述べたが、その時間や参加者について発言を控えた。
海峡封鎖
米国は海上封鎖でイランへの圧力を強め、和平協議に応じるよう求めている。一方でイスラエルとレバノンは3週間の停戦延長に応じたと、トランプ米大統領は23日に表明した。
トランプ氏は23日、SNSへの投稿で「米海軍に対し、小型艇であってもすべての船を攻撃して撃沈するよう命じた」と述べ、これらの船がホルムズ海峡に機雷を敷設していると主張。また「私はいくらでも時間があるが、イランにはない。時間は刻一刻と過ぎている」とも述べていた。
ヘグセス米国防長官は24日、近日中に2隻目の米空母がホルムズ海峡封鎖に加わると述べた。その上で、海峡の再開を巡り、欧州とアジアの諸国が米軍に依存していると批判した。
「欧州とアジアは数十年にわたって米国の保護を受けてきたが、ただ乗りの時代は終わりだ」と発言。「米国と自由世界には、有能で忠実な同盟国がふさわしい」と強調した。

米国の海上封鎖により、イラン関連の船舶の多くはホルムズ海峡の通過を断念し、引き返している。それでも、船舶追跡会社によると一部は航行を続けており、イランが制裁により長く耐えられる可能性もある。
イラン産原油を積載した米制裁対象の超大型タンカーは24日、ホルムズ海峡の通過を試みたが、航行を停止したもようだ。
平時であれば世界の石油と液化天然ガス(LNG)の約5分の1が通過するホルムズ海峡だが、現在はほぼ閉鎖状態が続いている。

原題:White House Sends Team to Pakistan as Iran Balks at Talks (3)