Nandita Bose, Patricia Zengerle

[ワシントン 28日 ロイター] – 米国を国賓訪問中の英国のチャールズ国王は28日、米連邦議会の上下両院合同会議で行った演説で、欧州や中東で不確実性と紛争が続く中でも、英国と米国は民主主義を守るため固く結束した同盟国であり続けると強調した。
国王は長いスタンディングオベーションで迎えられた後、演説で「いかなる相違、いかなる意見の不一致があろうとも、民主主義を守り、全ての国民を危険から守り、日々命を懸けて国に尽くす人々の勇気をたたえるという決意において、私たちは結束している」とし、「民主主義の砦であり、全ての米国民の声を代表し、神聖な権利と自由を発展させるために設立された米国議会に、最大限の敬意を抱いてここに立っている」と述べた。
英国の君主が米議会で演説するのは1991年の故エリザベス女王以来、2回目。
チャールズ国王は議会での演説に先立ちカミラ王妃と共にホワイトハウスを訪れ、トランプ米大統領とメラニア夫人の出迎えを受けた。トランプ大統領はホワイトハウスで開いた歓迎式典で、米英両国の強固な絆は今後も長く続くと「強く確信している」と述べた。
英王室側は事前に政治的な内容にはならないと発表していたが、チャールズ国王はトランプ大統領によるNATO(北大西洋条約機構)批判に言及し、ウクライナへの米国の継続的な支援の重要性、孤立主義の危険性、そして生涯を通じて国王にとって重要な課題である自然保護の呼びかけにも触れた。
トランプ氏の「米国第一」の方針を念頭に置いたとみられる発言で「わが国が欧州やコモンウェルス、そして世界中のパートナーと共に、共有する価値観を守り続けること、そして内向きになれという声に惑わされないことを、心から祈る」と述べた。
ホワイトハウスは交流サイト(SNS)でトランプ氏とチャールズ国王の写真を「2人の王」のキャプション付きで共有した。
国王は27日から4日間の日程で米国を訪問。28日夜にはカミラ王妃と共にホワイトハウスで開かれる晩さん会に出席する。