国連総会に出席した高市早苗首相が24日午前、政府専用機で羽田空港に帰国した。飲食料品にかかる消費税率の引き下げに関する大綱を閣議決定した後、内閣改造、国連での一般討論演説、トランプ大統領との首脳会談をはじめ、各国首脳との会談など、積極的な外交を展開した。
ウクライナのゼレンスキー大統領とも初めて正式な首脳会談を行った。ゼレンスキー氏からは、ウクライナへの公式訪問の招待も受けている。
高市首相は国連総会の演説で世界の首脳を前に、「日本は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・発展に貢献します。力または威圧による一方的な現状変更の試みは、国連憲章に掲げられた原則に反するものであり、世界のどこであっても認めることはできません」と強調した。
さらに、「その最たる例が、ロシアによるウクライナ侵略です。国際社会の平和と安全に特別な責任を有するはずの安全保障理事会の常任理事国が、他国を侵略し、その自国の行為に係る決議に拒否権を行使するような状況が起きています。このような現状では、安全保障理事会は、国際社会の平和のために機能していないと言わざるを得ません」と述べ、プーチン政権のロシアを厳しく批判した。
その上で、ゼレンスキー大統領と首脳会談を行った。上記の発言は、今後の日・ウクライナ関係に大きな影響を及ぼす気がする。折しも日本は、ドローン戦争への対応に向けた準備を始めようとしている。今やドローン戦の先進国でもあるウクライナとの関係強化は、緊急の課題として浮上している。ゼレンスキー氏の招待は、絶妙かつタイムリーなものに思える。
高市首相には、「改革」とか「現状変更」に対する強い信念があるように見える。例えば、先ごろ行われた内閣改造だ。主要閣僚や党役員をほぼそのまま留任させる一方、各分野で活躍する中堅議員を大胆に抜擢した。その代表例が、細野豪志氏の復興相への起用であり、村井英樹氏の国会対策委員長への抜擢だ。細野氏は民主党から自民党に移ってからまだ5年足らず。村井氏はこれまで閣僚経験者が起用されることが多かった要職に、閣僚経験なしで抜擢された。
この人事について、朝日新聞政治部OBの鮫島浩氏は、自身のインターネット番組「SAMEJIMA TIMES」で、「新トリオ誕生、高市の隣になぜ細野?」とのタイトルで、この人事の裏事情を紹介している。究極のポイントは「麻生支配からの脱却だ」と同氏は読む。この視点は、これからの自民党内政局を占う重要なポイントになるだろう。
閣僚18人のうち、今回の改造で8人が留任し、交代した閣僚は10人にのぼる。主要メディアには、「目玉なき改造」とか「新鮮味のない人事」といった趣旨の記事が多かった。果たしてそうだろうか。今回の改造人事に秘められた高市氏の狙いが「麻生支配からの脱却」にあるとすれば、来年の総裁選は、世代交代を促す可能性を秘めた選挙になるだろう。
高市氏には、トランプ氏のような「意外性」がある。偶然なのか意図的なのかは分からないが、大方の予想を裏切るようなことを時々実行する。おそらく、内に秘めた大きな構想の一環なのだろうが、その意外性が、いまのところ有権者の支持を得ている。時代は大きな変革期に差し掛かっている。
「責任ある積極財政」を掲げる高市氏は、来年の総裁選に向けて党内基盤を強化できるのか。その最大のポイントは、野党でも自民党内の反高市派でもない。鮫島氏の読み筋には、意外にも現実性があるのかもしれない。
ジャーナル(24日):高市首相帰国、正念場の臨時国会へ=問われる改造内閣の秘められ“実力”
国連総会に出席した高市早苗首相が24日午前、政府専用機で羽田空港に帰国した。飲食料品にかかる消費税の減税に向けた税制改正大綱を閣議決定した後、内閣改造、国連での一般討議演説、トランプ大統領との首脳会談をはじめ各国首脳との会談など、積極的な外交展開を実施した。
ウクライナのゼレンスキー大統領とも個別会談を実施した。同大統領からはウクライナへの公式訪問の招聘を受けている。高市首相は国連総会の演説で世界の首脳を前に、「日本は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・発展に貢献します。力または威圧による一方的な現状変更の試みは、国連憲章に掲げられた原則に反するものであり、世界のどこであっても認めることはできません」と強調している。
「その最たる例が、ロシアによるウクライナ侵略です。国際社会の平和と安全に特別な責任を有するはずの安全保障理事会の常任理事国が、他国を侵略し、その自国の行為に係る決議に拒否権を行使するような状況が起きています。このような現状では、安全保障理事会は、国際社会の平和のために機能していないと言わざるを得ません」と、プーチンのロシアを一刀両断に切り捨てる。
その上でゼレンスキー大統領と首脳会談を行なった。上記の発言は日・ウ関係の今後に大きな影響を及ぼす気がする。折りから日本はドローン戦争に向けた準備を始めようとしている。今やドローン先進国でもあるウクライナ、両国の関係強化が緊急の課題に浮上した。ゼレンスキー氏の招待、絶妙でタイムリーな気がする。
高市首相には「改革」とか「現状変更」に対する強い信念があるように見える。例えば先ごろ終わった内閣改造。主要閣僚や党役員はほぼ全員留任させ、その一方で各分野で活躍する中堅議員を大胆に抜擢した。その代表例が細野剛志氏の復古相入閣であり、村井英樹氏の国会対策委員長起用だ。細野氏は民主党から鞍替えしてまだ5年。村井氏はこれまで閣僚経験者が起用されてきた要職に、閣僚経験なしで抜擢されている。
この人事について朝日新聞政治部OBの鮫島浩氏は自身のインターネット番組「SAMEJIMA TIMES」で、「新トリオ誕生、高市の隣になぜ細野?」とのタイトルでこの人事の裏事情を紹介している。究極のポイントは「麻生支配からの脱却だ」と同氏は読む。この視点はこれからの自民党内政局を占う重要なポイントになるだろう。
閣僚18人のうち今回の改造で8人が留任し、交代した閣僚は10人にのぼる。主要メディアは、「目玉なき改造」とか「新鮮味のない人事」といった趣旨の記事が多かった。果たしてそうだろうか。今回の改造人事に秘められた高市氏の狙いが、麻生支配からの脱却にあるとすば、来年の総裁選は世代交代惹起する可能性を秘めた選挙になる可能性がある。
高市氏にはトランプ氏のような“意外性”がある。偶然なのか意図的なのかわからないが、大方の予想を裏切るようなことを時々実行する。おそらくうちに秘めた大きな構想の一環なのだろうが、その意外性がいまのところ有権者の支持を得ている。時代は大きな変革期に差し掛かっている。
「責任ある積極財政」を掲げる高市氏は来年の総裁選挙に向けて党内基盤を強化できるのか、その最大のポイントは野党でも自民党内の反高市派でもない。鮫島氏の読み筋に意外ともうべきに現実性があるのかもしれない。