傍田光路
【ニューヨーク=傍田光路】高市首相は22日(日本時間23日)、米ニューヨークで開かれている国連総会で就任後、初めてとなる一般討論演説を行い、トランプ米政権が圧力を強める国際刑事裁判所(ICC)への「一貫した支持」を表明した。米国がICCの赤根智子所長を制裁対象に加えたことには触れなかった。
首相は、「国際秩序に大きな揺らぎが生じている」として、中東情勢の緊迫化やロシアによるウクライナ侵略、北朝鮮情勢への懸念を示した。「法の支配に基づく、自由で開かれた国際秩序の維持・発展に貢献する」と決意を示した。
エネルギーの安定供給に向けた連携強化を訴え、日本として湾岸諸国の経済・エネルギー供給の 強靱 化に向けた包括的な協力計画を策定すると表明した。人工知能(AI)の進歩が「安全保障上の挑戦にもなっている」として安全性に関する国際的な連携強化を主導する考えも強調した。
国連を巡っては「改革が不可欠だ」とし、安全保障理事会の常任・非常任理事国の双方の拡大を主張した。先の大戦で連合国の敵だった日独などを「敵国」として言及している国連憲章の旧敵国条項について「早急に削除されるべきだ」と訴えた。日本にとって同条項の削除は、長年の懸案となっていた。