▽米国株式市場=小幅続落、金利上昇にらみ 物価・雇用統計待ち<ロイター日本語版>2026年9月30日午前 5:28 GMT+9

[ニューヨーク 29日 ロイター] – 米国株式市場は小幅続落で取引を終えた。米国債利回りが上昇を続けたほか、インフレ指標と雇用統計の発表を控え、投資家は金利の道筋を巡り米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を見極めたいとの姿勢を見せた。
米債券市場では一時、30年債利回りが2002年6月以来、10年債利回りが07年6月以来の高水準に達した。
ただ、中東からの輸出回復の兆しを受けた原油価格の下落や、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言を背景に、長期債利回りはこの日の高水準から低下し、短期債利回りは前日を下回った。これを受け、株価も下げ幅を縮小した。ウィリアムズ総裁は、次回の利上げ時期を判断するためにFRBには経済指標を見極める時間的余裕があるとの認識を示した。 もっと見る
CMEのフェドウオッチによると、同総裁の発言を受け、FRBが10月の会合で少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利上げを実施する確率は、取引序盤の約70%から51.5%に低下した。
今週は重要経済指標の発表が相次ぐ。30日に商務省が発表する個人消費支出(PCE)価格指数は、米連邦準備理事会(FRB)の政策の方向性を左右する可能性がある。10月2日の雇用統計など、労働市場関連の指標も週を通じて発表される。
インガルス・アンド・スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「明日のPCEは大きな注目材料になる。その結果を見守りたい」とした上で、「特に金利やガソリン価格の上昇で、消費者は圧迫されている。少なくとも消費関連銘柄では、売りが出始めるかもしれない」と述べた。
利回りの上昇は資本コストを押し上げ、株式に代わる投資先として債券の魅力を高める可能性があるほか、企業収益を圧迫する恐れもある。
米労働省が発表した8月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は前月から25万6000件減の707万9000件となり、エコノミスト予想の722万5000件を下回った。 もっと見る
また、米コンファレンス・ボード(CB)が発表した9月の消費者信頼感指数は81.9と、前月から6.7ポイント低下し、2014年以来約12年半ぶりの低水準となった。 もっと見る
メタ・プラットフォームズ(META.O)、新しいタブで開きますは、ライバルのオープンAIがメタの「ミューズ」の競合とみられる常時稼働型のエージェント「ドッツ」を発表したものの、約3%上昇した。
中古車販売のカーマックス(KMX.N)、新しいタブで開きますは4.7%高。第2・四半期決算が増収増益となったことを好感した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.66対1の比率で上回った。ナスダックでも1.47対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は161億5000万株。直近20営業日の平均は168億7000万株。
▽NY外為市場=ドル上昇、米金利高が支援 対ユーロで16カ月ぶり高値<ロイター日本語版>2026年9月30日午前 5:54 GMT+9

[ニューヨーク 29日 ロイター] – ニューヨーク外為市場で、ドルが主要通貨に対して上昇し、対ユーロと対スイスフランで1年4カ月ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げに動くか見極めようと一連の米経済指標が注目される中、米国債利回りが数年ぶりの高水準近辺で推移していることがドルの下支えになっている。
ドル/円はほぼ横ばいの157.30円近辺。片山さつき財務相は29日の閣議後会見で、今後の為替政策について「引き続き日米当局の間で緊密なコミュニケーションを維持し、秩序ある為替市場の維持に取り組む」と発言。市場では日米の協調介入の可能性を探る動きが出ている。
ユーロに対しては世界的なエネルギーショックのほか、欧州の政治リスクの高まりが重石になっており、ユーロ/ドル は一時1.1312ドルと、2025年5月以来の安値を付けた。終盤の取引では0.26%安の1.1341ドル。
この日は米10年債利回りが2007年6月以来の高水準を付け、5%を上回って推移。ドル相場を下支えした。コーペイのチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「金利差の拡大が為替市場の主な動意になる中、ドルは主要通貨全般に対して上昇している」と指摘。マネーコープのトレーディング・ストラクチャード商品部門責任者、ユージン・エプスタイン氏は「現在は個々の経済指標を見極めている段階だ」とし、「雇用と物価の指標を精査し、FRB当局者が示唆しているタカ派姿勢が正当化されるか判断しようとしている」と述べた。
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連邦準備理事会(FRB)当局者の間では、バー理事がFRBが目標とする2%のインフレ率に向けた進展が「軌道から外れた」とし、追加利上げの必要性を改めて訴えた。一方、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、FRBは9月の会合で利上げを決定したため、現在は性急に行動する必要はないとの考えを示し、今後発表される経済指標を見極めてから次の対応を決定することで経済がどのような状況にあるのかより明確に把握できると発言。10月27─28日の次回FOMCでの追加利上げ観測の後退につながった。
ドルは対スイスフランで0.17%高の0.834フラン。
主要6通貨に対するドル指数は0.2%高の101.40と、7月28日以来の水準を更新した。
| ドル/円 NY終値 | 157.28/157.31 |
| 始値 | 157.20 |
| 高値 | 157.69 |
| 安値 | 156.99 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1340/1.1344 |
| 始値 | 1.1348 |
| 高値 | 1.1358 |
| 安値 | 1.1313 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場