▽米国株式市場=ナスダック1%超高、半導体・AI株に買い戻し<ロイター日本語版>2026年10月20日午前 5:12 GMT+9

[19日 ロイター] – 米国株式市場は、ハイテク株の比重が高いナスダック総合が1%超上昇した。先週大幅下落した半導体やその他の人工知能(AI)関連株に買いが戻った。投資家は主要企業の決算発表を待っている。
16日までの週は、S&P総合500種とナスダック総合が6月下旬以来の大幅な週間下落を記録した。金利上昇がAIインフラへの投資を抑制するとの懸念が、半導体企業やデータセンター運営会社を中心にハイテク株の重荷となってきた。
売りの背景には、多額の費用がかかるAI開発の資金をどう調達するかを巡る投資家の不安の高まりがあった。この問題は、最近4周年を迎えた米国株の強気相場を支えてきた企業への圧力を強めている。
フィラデルフィア半導体指数(.SOX)、新しいタブで開きますは1.6%高で引け、9営業日ぶりに反発した。それまでの8営業日で約15.7%下落し、2008年10月以来の長期連続下落を記録していた。
ローゼンブラット・セキュリティーズのマネジングディレクター兼株式セールストレーダー、マイケル・ジェームズ氏は「ゴムひもは一方向に伸ばし続けても限界があり、やがて反動で逆方向に動き始める。16日の取引終了後、半導体株ではようやく『もう十分だ』という転換点が訪れた」と指摘。
「16日の引けから今朝の寄り付きまで、週末に悪材料が出なかったこと以外に何も変わっていない。投資家心理が極端に悪化し、反発してもおかしくないほど売られ過ぎていた」と語った。
その上で、今後数日から数週間に多くのハイテク企業の決算発表が予定されており、市場は「危機を脱したとは到底言えない」と警告した。
交流サイト(SNS)大手メタ・プラットフォームズ(META.O)、新しいタブで開きますは0.5%安で終了した。同社は電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O)、新しいタブで開きますとともに21日に決算を発表する予定。スペースX(SPCX.O)、新しいタブで開きますは20日に発表する。
ダウ工業株30種は小幅に下落、S&P総合500種は小幅に上昇した。
ただ、相場の上昇は指数への影響が大きい大型株に強く依存した。また、主要指数は取引時間中にこの日の高値から水準を切り下げた。原油価格の変動に伴い、エネルギー市場からの支援材料が一部失われたことが一因だった。
米原油先物は序盤の下落から切り返し、2.2%高の1バレル=103.66ドルで清算した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派がイエメンの軍事訓練施設を攻撃したほか、サウジアラビアのエネルギー施設や空港、軍事施設への攻撃を再開したことを受けた。
S&P500の主要11業種のうち7業種が下落した。一般消費財(.SPLRCD)、新しいタブで開きますが2.7%高と上昇率首位で、情報技術(.SPLRCT)、新しいタブで開きますが1.2%高と続いた。一方、ディフェンシブ業種の公益事業(.SPLRCU)、新しいタブで開きますが2%安、不動産(.SPLRCR)、新しいタブで開きますが1.2%安と、下落率が大きかった。
一般消費財を大きく押し上げたのはアマゾン・ドット・コム(AMZN.O)、新しいタブで開きますなどだった。モルガン・スタンレーが電子商取引とクラウドコンピューティングを手がける同社を「最有力推奨銘柄」に選定し、株価は5%高で終了した。テスラは3.8%上昇し、同業種指数への押し上げ寄与度が2番目に大きかった。
クラウドコンピューティング企業コアウィーブ(CRWV.O)、新しいタブで開きますは、500億ドルの債務負担への懸念から先週25%超急落し、売りの中心となっていた。この日はゴールドマン・サックスによる投資判断の「ニュートラル」から「バイ」への引き上げに反応したとみられる序盤の上昇を維持できず、0.4%安で取引を終えた。
同業のネビウス(NBIS.O)、新しいタブで開きますは2.9%高、アイレン(IREN.O)、新しいタブで開きますは2.7%高と、コアウィーブを上回る値動きとなった。インテル(INTC.O)、新しいタブで開きますはJPモルガンが投資判断を「アンダーウエート」から「ニュートラル」に引き上げたことを受け、2.4%上昇した。
鉄鋼メーカーのクリーブランド・クリフス(CLF.N)、新しいタブで開きますは、第3・四半期利益がアナリスト予想を上回り、16%急伸した。
この日は、ダウ工業株30種が1日の下落率として過去最大を記録した1987年の株価暴落「ブラックマンデー」から39年に当たる。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.69対1の比率で上回った。ナスダックでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.17対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は152億7000万株。直近20営業日の平均は172億6000万株。
▽NY外為市場=ユーロ下落、仏財政懸念で ドルはAI株反発で上昇<ロイター日本語版>2026年10月20日午前 4:35 GMT+9

[ニューヨーク 19日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで下落した。フランスでの暴動が同国の財政見通し悪化への懸念を一段と強めた。一方、ドルは人工知能(AI)関連株の反発を受けて上昇した。
フランスでは、政府が財政赤字の縮小を図る中、政府に対する全国的な抗議デモが週末に暴動と略奪に発展。これを受け、フランス当局は19日、首都パリや北部リール、南部ニースなど複数の都市の一部地域に夜間外出禁止令を発令した。 もっと見る
今回の暴動は、極右政党「国民連合(RN)」の実質的な指導者マリーヌ・ルペン氏が来年の大統領選で勝利する可能性を高めるとも見られており、フランスのEU残留を巡って疑問が浮上する恐れがある。
ユーロは0.24%安の1.1212ドル。独仏10年債利回り格差は147bpに拡大し、2011─12年の欧州債務危機以来の水準で取引された。
主要通貨バスケットに対するドルの値動きを示すドル指数は0.17%高の101.97。
ドルは、AI関連株が先週の急落から反発したことを受けて上昇した。先週は、AI株に対する熱狂の後退が資本流入を細らせ、ドル需要を減退させるとの懸念からドルが押し下げられていた。
カナダドルは対米ドルで0.27%高の1米ドル=1.41カナダドル。カナダ銀行(中銀)のマックレム総裁が17日に示したタカ派的な発言が通貨を下支えした。
産油州であるアルバータ州では19日、同州がカナダから分離独立すべきかどうかを問う住民投票が実施される。
円は対ドルで0.35%下落し、1ドル=158.49円。
| ドル/円 NY終値 | 158.48/158.52 |
| 始値 | 158.20 |
| 高値 | 158.54 |
| 安値 | 158.11 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1210/1.1214 |
| 始値 | 1.1217 |
| 高値 | 1.1231 |
| 安値 | 1.1203 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場