▽米国株式市場=ダウ主導で上昇、ヘルスケア株に買い ナスダック横ばい<ロイター日本語版>2026年10月21日午前 5:13 GMT+9

[ニューヨーク 20日 ロイター] – 米国株式市場はダウ工業株30種が1%上昇し、S&P総合500種を上回る値上がりとなった。ヘルスケア株が相場を最も押し上げた一方、前日に反発したハイテク株は軟調だった。
S&P総合500種の主要11業種では、ヘルスケア株指数(.SPXHC)、新しいタブで開きますが上昇率首位となり、過去最高値を更新した。イーライリリー(LLY.N)、新しいタブで開きますがS&P総合500種への押し上げ寄与度で首位となった。ユナイテッドヘルス(UNH.N)、新しいタブで開きます、メルク(MRK.N)、新しいタブで開きます、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)(JNJ.N)、新しいタブで開きます、アムジェン(AMGN.O)、新しいタブで開きますはダウの上昇に寄与した。
超大型株の下落で通信サービス指数(.SPLRCL)、新しいタブで開きますは値下がりした。原油価格が一時5カ月ぶりの高値を付けた後に下落したことを受け、エネルギー指数(.SPNY)、新しいタブで開きますもさえない値動きとなった。原油市場では、イランのペゼシュキアン大統領とパキスタン軍トップのムニール陸軍元帥のテヘランでの会談や、イエメンの親イラン武装組織フーシ派のサウジアラビアのインフラに対する攻撃継続、湾岸での船舶攻撃の報道など材料が交錯した。
情報技術指数(.SPLRCT)、新しいタブで開きますの下落率は0.3%にとどまったが、構成比率が大きいため、S&P総合500種への最大の圧迫要因となり、ナスダック総合もほぼ横ばいに抑えられた。ハイテク株は先週、人工知能(AI)開発を巡る巨額の支出や資金調達コストへの懸念から売られたが、19日には反発していた。
プラント・モラン・ファイナンシャル・アドバイザーズのジム・ベアード最高投資責任者(CIO)は、この日の小型株やヘルスケアなどの上昇に言及し、「株式投資家はAI関連投資や、一部企業が投資を収益化できるかどうかについて、依然としてやや懐疑的だ。そのため、市場の他の分野に資金が移る動きが見られる」と指摘。「投資家はハイテク以外の投資機会を探しており、ヘルスケアはその恩恵を受ける分野の一つだ」と語った。
S&P500バリュー指数(.IVX)、新しいタブで開きますは0.9%上昇した一方、グロース指数(.IGX)、新しいタブで開きますは0.2%下落した。小型株で構成するラッセル2000指数(.RUT)、新しいタブで開きますは1.7%高で取引を終えた。
金融指数(.SPSY)、新しいタブで開きますは1%上昇。ディフェンシブ業種も堅調で、不動産(.SPLRCR)、新しいタブで開きますは1.7%、公益事業(.SPLRCU)、新しいタブで開きますは1.2%上昇した。
ネットフリックス(NFLX.O)、新しいタブで開きますは1.7%、メタ・プラットフォームズ(META.O)、新しいタブで開きますは1.6%、グーグルの親会社アルファベット(GOOGL.O)、新しいタブで開きますは1%それぞれ下落し、通信サービス指数は0.9%安となった。
スペースX(SPCX.O)、新しいタブで開きますは取引終了後に発表した第3・四半期利益が市場予想を大幅に上回り、時間外取引で株価が4%上昇した。
ネットフリックス(NFLX.O)、新しいタブで開きますは取引終了後に発表した第4・四半期の利益見通しが市場予想を下回り、株価は6%下落した。
メタとテスラ(TSLA.O)、新しいタブで開きますは21日に決算発表を予定している。
ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)、新しいタブで開きますは6.8%急落。コモディティー(商品)価格の上昇とトラック販売の減少が今後数カ月の業績を圧迫するとの見通しを示した。
複合企業のスリーエム(3M)(MMM.N)、新しいタブで開きますは5.8%上昇した。アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)、新しいタブで開きますとのデータセンター事業での提携拡大を発表し、アマゾン子会社に対し、5億2100万ドル超相当の3M普通株を購入できる新株予約権を発行した。通期利益見通しも引き上げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率が2.04対1だった。ナスダックでも2.02対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は159億1000万株。直近20営業日の平均は171億5000万株。
▽NY外為市場=ドル下落、AI懸念が重し 円は20年債入札好調で上昇<ロイター日本語版>2026年10月21日午前 4:48 GMT+9

[ニューヨーク 20日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し下落した。ドルは原油価格と米長期債利回りの低下に歩調を合わせるように下落。市場では、米国とイランの対立激化による影響のほか、米国のAI(人工知能)関連企業に対する旺盛な資本流入が持続可能性が注目されている。
終盤の取引で、円は対ドルで0.21%高の158.14円。日本の財務省が実施した20年利付国債入札で応札倍率が5.84倍と、前回(4.01倍)から大幅に上昇し、同入札としては過去最高を付けたことが円の支援材料になった。
ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントのシニア債券ストラテジスト、マサヒコ・ルー氏は「20年債入札に対する記録的な需要は、待機資金がついに市場に戻り始めたことを示す強いシグナルになる」と指摘。「フランスの政治・財政面での不透明感を背景に、資金の安全な逃避先として日本国債の魅力が相対的に高まりつつある」と述べた。
主要6通貨に対するドル指数は0.25%安101.71。ユーロは対ドルで0.22%高の1.1235ドル。
この日は原油価格が一時5カ月ぶりの高値を付けた後、下落。ただ、市場ではAIを巡る懸念がより大きく意識されている。野村証券のG10通貨戦略責任者、ドミニク・バニング氏は、「エネルギー価格の上昇はドル相場にとって追い風になるが、金利がAI関連取引を崩壊させるほど高い水準に達すれば、ドル相場にとってマイナスの影響を及ぼすことになる」と指摘。「現在はまさにその境目となる水準が試されているところだ」としている。
ユーロはこの日の取引では対ドルで上昇したものの、市場ではフランスの財政状況の悪化や各地で広がる抗議活動への警戒感から、ユーロに対する慎重な見方が根強い。スウェーデンのハンデルスバンケンの外国為替ストラテジスト、トミー・フォンブロムセン氏は「フランスを巡る懸念はすぐには解消されない」と指摘。「フランスに対する弱気な見方は当面続くと見られるため、ユーロには一段の下落余地がある」と述べた。
カナダドルは対米ドルで0.34%高の1.406カナダドルと、約1カ月ぶりの高水準を付けた。 カナダ西部アルバータ州で19日に実施された分離独立を問う住民投票でカナダへの残留が支持され、国内の結束を図るカーニー首相にとって待望の勝利となった。
| ドル/円 NY終値 | 158.16/158.18 |
| 始値 | 158.16 |
| 高値 | 158.26 |
| 安値 | 157.84 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1236/1.1239 |
| 始値 | 1.1207 |
| 高値 | 1.1260 |
| 安値 | 1.1207 |
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