
[エルサレム 26日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は、総選挙を翌日に控え、トランプ米大統領からの支持を誇示した。また、トランプ氏が両首脳で「任務を完遂」すべきだと発言したことを受け、自身が勝利すればイランに対する戦争を再開する可能性があることを示唆した。
ネタニヤフ氏は25日に出演したテレビ番組で「トランプ大統領は、イスラエルの首相と米大統領の間でかつてないほどの友好関係を築いてくれた。これほど友好的な大統領が再び現れることはまずないだろう」とし、トランプ大統領には「あと2年の任期があり、私に投票するよう皆さんに呼びかけている」と語った。
ネタニヤフ氏は、トランプ氏が「イランの脅威をついに排除する」ための行動を取る用意があると述べたが、それはネタニヤフ氏自身が権力の座にとどまる場合に限ると指摘。「私はすでに(イスラエル情報機関 )モサドと(イスラエル国防軍)IDFに対し、この政権を打倒するよう指示を出している。それがこの脅威に終止符を打つ唯一の方法だからだ」と述べた。
ネタニヤフ氏の発言についてコメントを求められたホワイトハウスのケリー副報道官は電子メールで、「トランプ大統領が述べた通り、イランは経済的にも軍事的にも非常に厳しい状況にあり、ホルムズ海峡の封鎖は引き続き全面的に効力をもつ」と指摘。その上で、米国が11月3日の中間選挙前に「イランを攻撃することはない」と述べた。
トランプ氏は10月18日にネタニヤフ氏を支持すると述べ、25日には自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で改めて支持を表明した。26日に記者団から、ネタニヤフ氏が2度目の支持表明を要請したのかと問われたトランプ氏は、「私はそれについて話したことは一度もない」と回答。「2度の支持表明は私が自ら出したものだ。ネタニヤフ氏は非常に困難な状況下で首相として非常によくやってきたと思う」と述べた。
ネタニヤフ氏の最有力の対抗馬である中道派で元軍制服組トップのガディ・アイゼンコット氏もSNSへの投稿で、トランプ氏を「イスラエルの真の友人」と称賛。「私は(トランプ氏の)努力とイスラエルの安全保障に対する献身を評価している。トランプ氏が国民によって選ばれたいかなる指導者とも全面的に協力して取り組むと確信している」と述べた。
27日に実施されるイスラエル総選挙は、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる攻撃以降初となり、有権者が数世代にわたる安全保障上の失敗と、それに続く複数の戦線での戦争について審判を下す最初の機会となる。