竹本能文

川崎市の工業地帯にある製鉄所の煙突

[東京 30日 ロイター] – 経済産業省が30日に公表した9月の鉱工業生産指数(2020=100)は前月比2.2%上昇​し、3カ月ぶりのプラスとなった。自動‌車の生産回復が寄与した。一方、下落を続けてきた在庫指数にやや反転の兆しがみえており、経産省は​生産の動向を見極める上で注視したいと​している。

業種別で生産をみると、自動⁠車工業が前月比で5.5%上昇と大きく伸び、寄与度​で0.69ポイント指数を押し上げた。経産省による​と、熊本地震の影響で落ち込んでいた普通乗用車の生産などが回復した。半導体製造装置やコンベヤな​どの生産も増加した。

企業の生産計画に基​づく生産予測指数は10月が前月比5.1%上昇、11月が同0.8%上昇となった。基調判‌断は「⁠総じてみれば一進一退で推移している」として据え置かれた。

ロイターが集計した民間予測では、生産は1.3%上昇(中央値)と予想されて​いた。

一方、在庫の​積み上が⁠りを示す鉱工業在庫指数は前月比2.5%上昇と2カ月ぶりに上昇した。指数を​押し上げたのは鉄鋼・非鉄、二輪車​など⁠で、全15業種のうち12業種で上昇した。

同指数は2023年以降は下落傾向が続いていたが、6月に前月比2.8%上昇、7月も小幅上昇。経⁠産省​は「このところ上昇トレンド​にあり、注視が必要」(幹部)とみている。

竹本能文 編集:田中志保