
[1日 ロイター] – 世界最大の暗号資産(仮想通貨)交換所バイナンスは1日、ビットコイン、イーサ、一部のステーブルコインの出金を再開した。同社のプラットフォームから盗まれた63億ドル(約9930億円)相当のトークンのうち、95%を補塡したことを受けた措置で、その他の資産の出金も段階的に再開するとしている。
出金再開の第1段階は、ビットコイン、イーサ、XRP、ドージコインなど15の暗号資産が対象。ビットコインの出金は0600GMT(日本時間午後3時)過ぎに再開した。イーサとBNBのほか、ステーブルコインのUSDTとUSDCの一部も出金できるようになった。
バイナンスは、自社の資金で代わりのトークンを購入し、盗まれた暗号資産のうち60億ドル分を補塡したと説明した。残りの5%は流動性が比較的低い資産のため、必要な量の調達に時間がかかる可能性があるという。
代わりのトークンの購入資金について、セキュリティーが破られた場合に顧客を守るため保有するビットコインの準備金「ユーザー向け安全資産ファンド(SAFU)」(10億ドル)のほか、先物保険基金の一部と自社の財務資金も充てたと説明した。
米連邦捜査局(FBI)は10月31日、今回のバイナンスへの攻撃が、北朝鮮の国家支援組織「トレーダー・トレイター」によるものだと発表。声明で、同組織の構成員が流出資産をイーサリアムに交換する様子が確認されたとし、関連技術を用いた資産の「さらなる資金洗浄」が行われるとみていると述べた。
トランプ米大統領は10月31日、バイナンスの事案について、北朝鮮が関与したかどうか米国はまだ確信を持てていないと述べた。
ホワイトハウスがXのアカウントに投稿した映像によると、トランプ氏は、記者団に対し「北朝鮮かどうかは分からない。だが、もしそうなら、北朝鮮とこの件について話をする」と語った。