▽米国株式市場=S&P下落、原油急落と中間選挙にらみ アップル軟調<ロイター日本語版>2026年11月3日午前 6:08 GMT+9
Noel Randewich, Shashwat Chauhan

[2日 ロイター] – 米国株式市場はS&P総合500種(.SPX)、新しいタブで開きますが下落して取引を終えた。米国とイランの和平合意への期待から原油価格が急落した一方、アップルの株価は四半期決算の発表を前に下落した。市場では、3日の米中間選挙を見極めようとする動きも見られた。
イランが和平協議に応じる姿勢を示したことを背景に、長期ゾーンの米国債利回りは低下し、北海ブレント先物も下落した。取引序盤には、ダウ工業株30種(.DJI)、新しいタブで開きますが一時500ドル超、ナスダック総合(.IXIC)、新しいタブで開きますが一時200ポイント超上昇するなど、大幅高となった。
ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ドラーハイド最高経営責任者(CEO)は、この日序盤の上昇は「押し目買い」を反映したものだったと指摘。その上で、投資家は人工知能(AI)関連支出のペースについて依然として懸念を抱いていると述べた。
アップルは、四半期決算発表を前に1.5%安で引けた。引け後に発表した第4・四半期(7─9月)の売上高は1144億8000万ドルと、LSEGが集計したアナリスト予想平均(1133億9000万ドル)を上回った。
アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)、新しいタブで開きますは2.2%、テスラ(TSLA.O)、新しいタブで開きますは1%、それぞれ上昇した一方、ソフトウエア大手オラクル(ORCL.N)、新しいタブで開きますは9%近く下落した。同社は社債と株式の発行を通じて200億ドルを調達する計画であることが、2日に提出された規制当局向け文書で分かった。
LSEGのデータによると、S&P総合500種構成企業の第3・四半期決算は前年同期比30%超の増益となる見通しで、その伸びの大部分をAI関連の主力銘柄が占めている。
その他の個別銘柄では、半導体大手マーベル・テクノロジー(MRVL.O)、新しいタブで開きますは13%急落。同社は2日、データセンター向け光学部品を手がけるルメンタム・ホールディングス(LITE.O)、新しいタブで開きますを、負債を含め総額1150億ドルの全株式交換方式で買収すると発表した。ルメンタムも18.6%下落した。
半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD)(AMD.O)、新しいタブで開きますは7.5%下落。同社は3日に四半期決算発表を控える。
S&P総合500種では値上がり銘柄が値下がり銘柄を2.2対1の比率で上回った。
▽NY外為市場=ドル軟調、米中間選挙・雇用統計控え様子見<ロイター日本語版>2026年11月3日午前 5:41 GMT+9

[ニューヨーク 2日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルがユーロなどの主要通貨に対しおおむね軟調に推移した。この日は米・イラン和平協議への期待から原油価格が急落。米国債利回りも低下した。今週は3日投開票の米中間選挙のほか、主要経済指標の発表を控えており、市場では重要イベントを前に様子見姿勢が強まっている。
米国とイランの和平協議を仲介するカタールとイランの協議が継続していることで、中東の原油供給混乱は緩和されるとの期待が高まり、原油価格はこの日の取引で約7%急落。バノックバーン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「市場全体として底堅さがみられる。原油価格は米WTI先物期近物の12月限が先週末に1バレル=105ドルを試したが、足元では100ドルを下回っている」と指摘。「週末に入った時点では株価下落、原油高騰と、全ての状況が悪かったが、週明けには状況が一変し、市場全体に安堵が広がっている」と述べた。
この日発表の米経済誌指標では、米供給管理協会(ISM)の10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が55.5と、9月の54.5から上昇した。PMIは今年、拡大と縮小の境目となる50を上回って推移しており、製造業の拡大が示されている。
今週は労働市場を巡る指標の発表が相次ぐが、労働省が6日に発表する10月の雇用統計が特に注目されている。
終盤の取引でドル/円は0.23%高の157.89円。日銀は2日に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)の全文で、基調的な物価上昇率の2%目標への定着を見極める上で、予想物価上昇率、企業の賃金・価格設定行動、2%物価上昇を前提とした慣習や社会規範の広がりの3点を重視するとした。
主要通貨に対するドル指数は0.22%安の101.76。一時は101.42と、9月30日以来の安値を付けた。
ユーロ/ドルは0.3%高の1.1192ドル。格付け会社フィッチは10月30日、フランスの長期発行体格付けを「A+」に据え置いたものの、財政状況の悪化と政治の分断が債務の安定化に向けた見通しを損なっていると警告し、格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。ただ、それでもユーロは堅調に推移した。
暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.5%安の7万6645.42ドル、イーサが1.14%安の2236.50ドル。いずれもやや下げ渋ったものの、世界最大の暗号資産交換業者バイナンスが大規模なハッキング被害を受け約63億ドル相当の暗号資産が流出したことを受け、先週付けた安値圏での推移が続いている。バイナンスによると、ハッキング被害後に取引を再開して以降、顧客による引き出しは差し引き47億2000万ドルに達した。
今週はイングランド銀行(英中央銀行)のほか、オーストラリア、ノルウェー、スウェーデンなどの中央銀行が金融政策を発表する。
| ドル/円 NY終値 | 157.89/157.93 |
| 始値 | 157.92 |
| 高値 | 157.96 |
| 安値 | 157.64 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1193/1.1194 |
| 始値 | 1.1206 |
| 高値 | 1.1228 |
| 安値 | 1.1188 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場