[ワシントン 2日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)は2日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.50─1.75%に据え置いた。

インフレ率が最近FRBの目標である2%近辺に上昇していることについては、こうした動きが持続する見込みとし、インフレ目標の達成に自信を表明、来月6月の利上げを示唆した。

経済活動は穏やかに拡大しているほか、雇用の伸びは過去数カ月間底堅いとし、景気や雇用のこのところの減速感については重視しない姿勢を示した。

声明では、インフレ率が目標の2%に近づいたと認めた上で「インフレ率は前年比の伸びが中期的に目標の2%近辺で推移すると予想される」と述べた。

FRBが物価の目安としているコアPCE価格指数は、3月の伸びが前年同月比で1.9%と、2017年2月以降で最大となった。ただ、これは前年の携帯電話サービス料金などの大幅値下げに伴うベース効果によるもので、FRBはすでに前回FOMCの議事要旨でこうした動きを予想。「利上げペースの見通しを変える理由にはならない」と言明していた。

声明ではまた、企業の設備投資が堅調に拡大しているほか、見通しへのリスクはほぼ均衡しているもようとし、従来言及していた「短期的リスク」に関する文言を撤回、経済の先行きに対する自信を強調した。

ストーン&マッカーシー・リサーチアソシエーツ(ニューヨーク)の市場ストラテジスト、ジョン・カナバン氏は「FOMC声明を読んで、無難だったとの印象を受けた。FRBの見通しはおおむね均衡している。FRBは利上げペースの加速は急いでいないというのが事実だ。ただ6月に利上げが実施される可能性はまだある」と話した。

FOMCの決定は全会一致で市場の予想通り。前回3月は利上げを実施していた。決定を受け、株式や債券市場の反応はおおむね限定的となっている。