• コッタレッリ氏は30日に再度、マッタレッラ大統領と会談
  • 7月29日の選挙求める声、議会解散から60-70日内に実施

イタリアでは早ければ7月にも選挙が実施される可能性が出てきた。首相に指名されたカルロ・コッタレッリ氏は閣僚人事でマッタレッラ大統領の同意を得られず、政権樹立の試みはまたしても頓挫した。

コッタレッリ氏は30日に再度、マッタレッラ大統領と会談する。合意がなければ大統領は議会解散を迫られ、その場合は60ー70日以内に選挙となる。

各政党は29日、できる限り早期の選挙を求める圧力を強めた。7月29日の選挙を迫る勢力が、コッタレッリ氏による組閣の取り組みを阻害したとANSA通信は報じた。

コッタレッリ氏は政権樹立の断念に言及してはいないと、政府高官が匿名を条件に述べた。閣僚人事に関する問題を解決するため追加の時間が必要だという。

同氏は29日午後に閣僚人事を発表すると見込まれていたが、同氏の政権が議会で承認される見通しは最初から不確実だった。反体制の五つ星運動と反移民の同盟に加え、ベルルスコーニ元首相のフォルツァ・イタリアも不支持の意向を表明しているからだ。

政治混迷の中で10年物イタリア債とドイツ債のスプレッドは29日、5年ぶりの幅に拡大した。

原題:Italy May Be Headed for July Vote as Cottarelli Stumbles (2)(抜粋)