[モスクワ 23日 ロイター] – ロシアを訪問中のボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は23日、プーチン大統領と会談し、中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する米政府の見解を説明した。

会談は1時間半にわたって行われ、プーチン大統領は冒頭、「米国がロシアに対して取る根拠のない対応には時々驚かされる」と米国の姿勢に疑問を呈し、トランプ米大統領との新たな会談を行いたいと述べた。ロシアはその後、プーチン大統領とトランプ米大統領が11月11日にパリで首脳会談を開くことで暫定合意したと明らかにした。

ボルトン氏は会見で「新たな戦略的現実がそこにある」とし、冷戦時代の条約は中国やイラン、北朝鮮といった国々による新型ミサイルの脅威に対処できないと指摘。正式な条約破棄の通知はまだ行っていないが、「やがて通知することになる」と述べた。

ロシアは、米国が条約を破棄した場合、米国との軍事力の均衡を回復させるために対抗手段を取らざるを得なくなると警告している。これに対し、ボルトン氏は「ロシアは現在、欧州でINF破棄条約に違反している」と述べ、脅威は米国による条約破棄ではなく、ロシアがすでにミサイルを配置していることだと強調した。