今の国会の焦点となっている、外国人材の受け入れを拡大するための法案は13日、審議入りしました。与党側は14日、衆議院法務委員会で趣旨説明を行いたい考えでしたが、野党側の反発で見送られるなど、与野党の駆け引きが活発になっています。

来年4月から外国人材の受け入れを拡大するため、新たな在留資格を設ける出入国管理法の改正案は13日、衆議院で審議入りし、山下法務大臣は、今の国会での成立を目指す考えを重ねて示しました。

与党側は14日、衆議院法務委員会で法案の趣旨説明を行いたいとしていましたが、政府が受け入れを見込む外国人の数などが示されなかったことに野党側が反発し、14日の趣旨説明は見送られました。

自民党の森山国会対策委員長は「法案審議に遅れが出たが、今の国会の会期内での成立には間に合うギリギリの譲歩だ」と述べていて、与党側としては16日の委員会で法案の趣旨説明と質疑を行い、審議を進めたい考えです。

これに対し、国民民主党の原口国会対策委員長は「骨と皮だけの筋も通っていない法案では、審議は絶対にできない」と述べました。

今の国会での成立は認められないとする野党側は14日、政府が示す予定の受け入れを見込む外国人の数などを見極めたうえで、今後の対応を決める方針です。

与党内では来月10日までの会期内に法案を成立させるのは難しく、延長は避けられないという見方も出ていて、審議日程をめぐる、与野党の駆け引きが活発になっています。