[ミラノ 16日 ロイター] – 欧州委員会のドムブロフスキス副委員長は、イタリア紙ソレ24オレ紙とのインタビューに応じ、同国が再提出した2019年予算案について、責務から「大幅に」逸脱していると指摘、過剰財政赤字是正手続きの開始も辞さない構えを示した。

イタリア政府は今週、欧州委に2019年予算案を再提出したが、経済成長率や財政赤字の見通しは、欧州委が前回拒否した予算案から変更しなかった。

副委員長は、イタリアがユーロ圏の財政規律ルールに「公然と」挑戦していると指摘。市場ではイタリアに対する懸念で国債利回りが上昇しており、政府の政策は「逆効果」だとの認識を示した。

副委員長は、過去のイタリアの予算は安定協定に沿った内容だったため、欧州委は過剰財政赤字是正手続きの発動を見送ってきたが、今回の予算が安定協定に違反しているとすれば、同手続きの開始が「正当化される」と発言した。