【北京時事】中国の王受文商務次官は23日、世界貿易機関(WTO)改革に関して記者会見を開き、名指しを避けながらも米国の保護主義などを批判した。来週アルゼンチンで20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれることを踏まえ、米主導で議論が進まないようけん制した。

 パプアニューギニアで17、18日に開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、米中対立を背景に初めて首脳宣言の採択を断念。G20でも米中のせめぎ合いが最大の不透明要因で、王次官は「同様のことがG20で再び起きないよう望む」と述べた。

WTO改革で米中が歩み寄るのは、G20でも難しいとみられている。米国は日本、欧州と共に中国にとって厳しいWTOルールの整備を目指すが、王次官は「小さなグループをつくってはならない」と反発。「根拠のない非難をWTO改革の議題とすることに同意しない」とくぎを刺した。