[ニューヨーク 8日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落した。一部経済指標がこのところ堅調となったことで世界経済に関する懸念が緩和し、安全資産としてのドルの需要が減退したことが背景。 

ユーロは週内に欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、前週に付けた1カ月ぶりの安値から上向いたほか、英ポンドも対ドルで1週間ぶり安値から反発した。 

アムンディ・インベストメントマネジメント(ボストン)の外為戦略部門ディレクター、パレシュ・ウパジャヤ氏は、前週に発表された米国と中国の経済指標が堅調だったことで市場心理が好転したと指摘。世界的な経済成長に対する懸念は底を打ったとし、「成長の新たな芽吹き以上のものが見られている」と述べた。 

この日は、ブラックロックの首席投資ストラテジスト、リチャード・ターニル氏がリサーチノートで「われわれはドルに対しては中立的だ」とした上で、「ドルは『安全通貨』と見なされているが、バリュエーションの高さや、他との差が縮小していることを踏まえると、上昇は限定される可能性がある」との見解を表明。こうした見方が示されたことで、ドル以外の通貨に買いが入ったとの見方も出ている。 

午後の取引で主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.35%安の97.056。 ユーロ/ドルEUR=EBSは0.38%高の1.12605ドル。前週2日には3月8日以来の安値となる1.11830ドルを付けていた。ユーロ/円EURJPY=は125.575円と、2週間ぶりの高値を付けた。 

ECBは今週の理事会では政策変更は決定しないとの見方が大勢。ただ預金金利の階層化を巡る観測が出る中、理事会後の記者会見でのドラギ総裁の発言が注目されている。 

豪ドルAUD=D4は0.31%高の0.7128ドル。英ポンドは0.25%高の1.3068ドル。 

ドル/円 
NY終値 111.47/111.50 
始値 111.45 
高値 111.53 
安値 111.29 

ユーロ/ドル 
NY終値 1.1259/1.1263 
始値 1.1241 
高値 1.1275 
安値 1.1241