【バンコク時事】日本と中国、インドや東南アジア諸国連合(ASEAN)各国など東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉に参加する16カ国がバンコク近郊で4日に開く首脳会合の共同声明案が2日、明らかになった。RCEP協定の全分野で文言調整が完了したと表明する一方、年内を目標としていた最終合意を来年2月に先送りする方針を示した。

 時事通信が入手した声明案は「全20分野の文言をめぐる交渉が完了した」と明記。来年の会合開催地ベトナムで「協定に署名することを約束する」と記した。

 一方、協定の内容については「ASEAN以外の交渉6カ国のうちの1国」が合意を留保していると指摘。ASEAN筋は、この国がインドであることを示唆した。声明案は「少数の未解決の2国間問題を2020年2月までに解決する」ことも明示した。

 RCEP交渉は、巨額の対中国貿易赤字を抱えるインドが中国製品の流入拡大を警戒し、関税撤廃・削減に慎重な姿勢を崩さず、最終局面で難航。首脳会合に先立ち、1日に開いた閣僚会合では声明案で一致できず、実務者協議が続いている。ASEAN筋によると、声明案をめぐってもインドがさまざまな主張を展開しているという。