[サンフランシスコ 3日 ロイター] – 米アルファベット(GOOGL.O)は3日、ラリー・ペイジ最高経営責任者(CEO)が退任し、傘下グーグルのスンダー・ピチャイCEOが後任に就任すると発表した。 

ペイジ氏とともにグーグルの共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏もアルファベットのプレジデントを退任する。プレジデント職には後任を充てない。ペイジ、ブリン両氏は取締役にはとどまる。 

自動運転技術のウェイモや医療ソフトウエアのベリリーなども傘下に持つアルファベットは、組織再編の一環で2015年に設立された。ペイジ氏は、最大の子会社で収益性が最も高いグーグルの運営をピチャイ氏に任せる一方、自身は新規事業の成長に注力してきた。 

ただ、ペイジ、ブリン両氏は近年、公の場やグーグル本社に姿を現すことが少なくなっていた。 

両氏はブログで「アルファベットは今やしっかりと確立され、グーグルやアザーベッツ(新規事業)は独立した企業として効率的に運営されている。経営構造を簡素化するのが自然な時だ」と退任の理由を説明した。その上で「グーグルとアルファベットに長期的に深くコミットしている」と強調した。 

米株式市場の引け後に出された発表を受け、アルファベットの株価は0.75%上昇した。