[北京 26日 ロイター] – 中国生態環境省の高官は26日、中国は環境保護目標を維持し、経済が減速しても目標達成への取り組みを緩めることはないと述べた。 

高官は、国務院(内閣に相当)が前年、2020年末に向けたいくつかの重要な環境目標の指針を発表しており、それが修正されることはないと述べた。 

「潮の流れに逆らって舟をこぐようなものだ。前進する以外に選択肢はない」と会見で述べた。 

米国と貿易戦争を繰り広げるなか、第3・四半期の成長率は、少なくとも27年半ぶりの低水準にとどまった。河南省などの工業地帯の企業経営者からは、環境汚染の取り締まりが経営の重しになっているといった声が聞かれる。 

生態環境省高官は「環境と経済は相反するものでなく、同じ方向に進むことが可能」とし、国内総生産(GDP)が2013年の59兆元(8兆4300億ドル)から18年には90兆元に増加するとともに、この期間に大気汚染は緩和したと指摘した。