去年の通常国会で廃案になった、最先端技術の実証実験を街全体で行う「スーパーシティ」を整備するための法律の改正案について、政府は4日の閣議で改めて決定し、今の国会での成立を目指すことにしています。

最先端技術の実証実験を街全体で行う「スーパーシティ」を整備するための「国家戦略特区法」の改正案は、政府が去年の通常国会で成立を目指しましたが、審議が行われないまま廃案となり、秋の臨時国会への提出も見送られていました。

政府は、新たな成長戦略の柱と位置づけるAI=人工知能などを生かした「第4次産業革命」を実現するためには「スーパーシティ」の整備による技術革新の後押しが欠かせないとして、4日の閣議で改めて法案を決定しました。

法案は去年廃案となったものとおおむね同じ内容で、自動車の自動運転やドローンを使った配送など、最先端技術の実証実験を行うための規制緩和を自治体が政府に要請した際には、各府省庁で可能かどうかを検討し、結果を速やかに公表することなどが盛り込まれています。

政府は今の国会での成立を目指すことにしています。