【パリ時事】イタリアのコンテ首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月上旬から全国で実施している封鎖措置を段階的に緩和し、製造業や建設業について5月4日に活動再開を認める方針を明らかにした。全国一斉休校措置は新年度が始まる9月まで延長する。26日付のレプブリカ紙が伝えた。

 イタリアの新型ウイルス感染による死者数は2万6000人を超え、米国に次いで世界で2番目に多い。政府は外出制限や生活必需品以外の製造業の稼働停止により、感染拡大阻止に努めてきた。新たな感染者数は減少傾向にあり、既に感染拡大のピークは脱している。