無所属の中村喜四郎・元建設相は25日、立憲民主党や国民民主党などの議員が結成する合流新党に参加する意向を表明した。自民党離党以来、26年ぶりの主要政党への復帰となる。「選挙の達人」と呼ばれ、最近では野党共闘の旗振り役を務めていたベテランの参加は、新党の求心力アップにつながる可能性がある。

 中村氏は25日午後、立憲の枝野幸男代表と国会内で会談。その後、中村氏は記者団の取材に応じ、枝野氏から合流新党への参加を要請され、「大きなかたまりができたのは大変喜ばしい。みなさんと一緒に汗をかいてやっていく」と伝えたことを明らかにした。

 中村氏は「国民の声を吸収できるような野党に変わっていかないとならない。何とかこの次の選挙で、保革伯仲をできるようにがんばっていきましょう」と語った、とも説明した。

 合流新党への不参加を表明している国民の玉木雄一郎代表にも話題は及び、中村氏が「うまくいかなかったらおしまい、では大人の野党とはいえない。オール野党でやっていこう」と呼びかけると、枝野氏は「玉木氏とは今後も一緒に協力していけるように努力する」と応じたという。