[ウィルミントン(米デラウェア州) 8日 ロイター] – バイデン次期米大統領は8日、新政権の新型コロナウイルス対応に当たる陣容を発表し、来年1月の就任から100日以内に国民1億人のコロナワクチン接種を目指すと表明した。

1億人の接種実現に向け、大規模なワクチンの展開が必要とし、米国の隅々まで行き渡るよう議会に十分な資金を用意するよう訴えた。さらに、就任から100日以内に学校を再開させることを国の優先課題に位置付けると言明した。

バイデン氏は「100日間で新型コロナの軌道を変更し、米国の生活を向上させることは可能だ」と強調。「政治観や主観にかかわらず、100日間はマスクを着用してもらいたい」と改めて訴えた。

またバイデン氏は、厚生長官に指名したカリフォルニア州のハビエル・ベセラ司法長官を紹介。ベセラ氏は新政権のコロナ対応の指揮を執る。

さらに、政権の首席医療顧問に米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長、米疾病対策センター(CDC)所長にマサチューセッツ総合病院で感染病の責任者を務めるロシェル・ワレンスキー氏、医務総監にビベック・マーシー氏、新型ウイルス対策の調整役にオバマ前政権で経済顧問を務めたジェフ・ジエンツ氏をそれぞれ起用する人事を発表した。