23日のトップニュースは、トランプ大統領の拒否権発動だろう。トランプ劇場の予想外の展開。議会はクリスマスや年末を控えてどうするのだろうか。

 英国とE UのF T A交渉が合意に達したようだ。今日中にも何らかの発表があるだろう。それにしても「これで決裂」と誰もが思った時に交渉がまとまる。E Uの常ではあるが、もっと早く妥協できないものか。

 新型コロナウイルスに新しい変異種が見つかったようだ。ウイルスとの戦いはまだまだ続きそうだ。

<大統領拒否件発動>[ワシントン 23日 ロイター] – トランプ米大統領は23日、2021年度の国防予算の大枠を定める総額7400億ドルの国防権限法案(NDAA)に拒否権を行使した。米国で60年ぶりに国防権限法が不成立となる可能性もある。
・トランプ米大統領は23日、7405億ドル(約76兆7000億円)規模の国防権限法案に拒否権を行使した。大統領はフェイスブックやツイッターなどソーシャルメディア企業の免責を撤廃する文言を盛り込むよう求めていたが議会は拒否していた。(bloomberg日本語版)
・トランプ大統領は声明で、「残念ながら、法案には重要な国家安全保障上の措置が盛り込まれていない一方で、米国の退役軍人や米軍の歴史への尊敬の念を欠く条項を含んでおり、国家安全保障と外交政策措置で米国を最優先する私の政権の取り組みと相反するものだ」と説明した。(bloomberg日本語版)

<イラン情勢>
[ワシントン 23日 ロイター] – 米政府の国家安全保障チームは23日、イラクの首都バグダッドの旧米軍管理領域(グリーンゾーン)にロケット弾が撃ち込まれたことを受け、トランプ大統領に提案する一連の対応策で合意した。政府当局者がロイターに明らかにした。
・攻撃は20日に発生。少なくとも8発のロケット弾がグリーンゾーンに着弾し、米大使館建物の一部が損傷した。イラクは「無法者の集団」による攻撃との見方を示しているが、米国はイランが支援する武装勢力による攻撃だったとしている。これまでのところ犯行声明は出されていない。

<新型コロナの変異種>
[ロンドン 23日 ロイター] – ハンコック英保健相は23日、国内で別の新型コロナウイルス変異種が確認されたと発表した。すでに検出されているものよりもさらに変異が進み、感染力が一段と増している可能性があり、「極めて懸念される」と述べた。同相によると、新たな変異種は過去数週間に南アフリカに渡航したコロナ感染者と接触があった2人から検出された。

<英EU 交渉>
・欧州連合(EU)と英国は自由貿易協定(FTA)締結交渉で大枠合意した。双方の当局者は現在、最終的な文言調整で詰めの作業を行っている。<bloomberg日本語版>